動画を内製してはいけない理由

よく、SNS等の広告で「動画は内製の時代」等と書かれていますが、動画の内製なんてとんでもありません。これを信じてしまうと、間違いなく御社の計画は失敗します


正確には、ジャパネットたかたさんの様にスタジオまで用意できたり、専属の社員を用意できるくらいの会社なら内製する価値もあります。しかし、映像を少しかじった人に、兼業で映像制作させるのであるなら、絶対に内製なんで考えてはいけません。絶対です。下手をすれば、会社が傾きます!!

では、何故動画を内製してはいけないか考えてみましょう。

まず、あなたの会社の評価基準はどうなっていますか?例えば営業職の若手のA君を動画制作担当にしたとします。あなたの会社は、動画編集センスの高さだけで評価ができる会社ですか?
前提として、A君がすごく良い動画を作ったとします。しかし、その作業の為に営業成績がガタ落ちしたA君の評価をどの様につけますか?動画のみで評価できる会社は、専属の社員を用意できる会社同様に内製する価値があります。しかし、動画に高い要求をしつつ営業成績も気にするぐらいなら、内製は諦めて下さい。その方が確実にコスト高となります。

A君の立場になってみて下さい。動画はとても評判が良いのに、営業成績のせいで給料が上がらない。ならば、「独立して動画制作で食べて行こう!」と考えますよね。これが普通の考え方です。これにより、A君にかけた教育費、それまでの福利厚生費等が全て無駄になるわけです。新たな動画制作担当を育てる必要もありますし、営業マンも補充しなければなりません。

編集作業
編集作業

御社にそれができますか?

今や映像制作は戦国時代。工夫すればかなり安く動画をつくることができます。業者の私が言うのもなんですが、本当に安いのです。撮影はそれなりの料金を取られますが、編集なんて自給換算すると1,000円以下で依頼できてしまいます(質は保証できませんが…)。
つまり、外注は高くないのです。

実は、この様に安くなった原因は、コロナとYoutuberにあります。コロナで副業が解禁になったのとリモートでの作業が一般的になりました。そこに、Youtuberの存在が…。

Youtuberの中には、いまだに一人で撮影から編集までしている人もいますが、多くはプロダクションに所属していて企画こそ自分達でするものの、撮影や編集は別の人に任せになっています。人気Youtuberになればなるほど、新しい動画を出すことに集中し、撮影・編集は人任せなのです。
これが、チーム内での役割分担程度なら問題ないのですが、実際には、プロダクションの経営者、社員、プロデューサー、ディレクター(このあたりから外注)、編集者(大半が副業者)が収入を分担するシステムです。
当然、下位の編集者の収入は微々たるものになってきます。ぶっちゃけ、コンビニでバイトした方が安定しているし、得られる収入も高いくらいです。
無論、儲からない編集者は、別の仕事を探します。ただ、この人たちは企画経験や撮影経験がありません。なので、ブライダルのオープニングやプロフィールムービーの編集に走ります。すると、それまでその仕事をしてきた人達が、安価な新興勢力に押されステップアップを目指します。

それが、色々な分野で繰り返された結果、動画制作自体に価格破壊が始まってしまったのです。

放送業界からの独立組や、専門学校等を出て知識がある人達は、その技術力や強いコネでそれほど影響を受けていないかもしれませんが、他業種から転職した自営業者(私も含まれます)等は、かなり影響を受けてしまっています。それもあり、多少安くても背に腹は代えられないので、声をかけていただいた仕事は受けてしまいます。

そんな状況なので、無理に内製するより、私達業者に外注してみて下さい。社内もまるく収まりますし、きっとコスト増にはならないはずです。あっ、機材を揃える必要がなくなるのも大きな利点です。機材なんて、すぐに陳腐化しますから。

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